【Windows】フォルダー内の選択したファイル名をまとめてコピーする方法の紹介

Windowsのフォルダー内のファイル名一覧をまとめてコピーする方法を2つを紹介します。

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はじめに

Windowsを使用していてフォルダー内のファイル名一覧をまとめてコピーしたいことはありませんか。

ファイル数が1つの場合は、「F2キー」などを使用して編集状態にしてからコピーすることで対応できます。
ただし、ファイル数が2桁を超えると手間がかかるだけでなく、手作業になるためどうしても抜け漏れが発生することもあるかと思います。

今回は、Windows標準機能だけを使用してフォルダー内のファイル名一覧をまとめてコピーする以下の2つの方法を紹介していきます。

  1. 画面操作だけを使用する方法
  2. コマンドプロンプトを使用する方法

環境

検証した環境を以下に記載します。

  • Windows 10

※「Windows Vista」以降なら同じ操作で動作します。

画面操作だけを使用する方法

画面操作だけでフォルダー内のファイル名一覧をコピーする方法を紹介していきます。

対象のフォルダーを表示して、ファイル名一覧としてコピーしたいファイルを選択します(「Shiftキー」や「Ctrlキー」を押しながらファイル選択することで複数選択できます)。選択すると以下のようになると思います。

フォルダー内のファイル複数選択状態

選択している状態で「Shiftキー」を押しながら、フォルダー内で右クリックを押下します。
表示されたメニューに「パスのコピー」の選択肢が表示されるため、選択するとファイル名のコピーは完了します。

コピー内容は、テキストエディタなどに貼り付けると以下のような情報が取得できます。

"C:\samples\ファイル_04.txt"
"C:\samples\ファイル_02.txt"
"C:\samples\ファイル_03.txt"

あとは、適宜テキストエディタなどで編集することで必要なファイル名一覧を取得することができます。

【注意】

この手順は問題点が1つあります。

コピー結果の並び順が選択した順番通りにならないことがあります。このため、並び順を気にする必要がある場合は、他の方法で並び替えをする必要があります。

並び順を指定してコピーする場合は、次に記載する「コマンドプロンプトを使用する方法」を使用してみてください。

コマンドプロンプトを使用する方法

コマンドプロントを使用してファイル名一覧をまとめてコピーする方法を紹介していきます。

例として、対象フォルダーを「c:\samples」として以下に記載するファイル名一覧をコピーします。

ファイル名一覧をコピーする対象フォルダー

コマンドプロンプトの起動方法

「Windowsキー」を押しながら「Rキー」を入力すると「ファイル名を指定して実行」のウィンドウが表示されます。

コマンドプロンプトの起動方法

名前の入力欄に「cmd.exe」と入力して「OK」を押下します。以下のような画面が表示されていれば「コマンドプロンプト」は起動できています。

コマンドプロンプトの起動した画面

ファイル名一覧をコピーする方法

「dir」コマンド、「clip」コマンドを組み合わせることでコピーすることができます。

「dir」コマンドに続いている「c:\samples」が対象フォルダになるため、使用する場合は値を変更して使用してください。

dir c:\samples /b | clip

コピー内容は、テキストエディタなどに貼り付けると以下のような情報が取得できます。

ファイル_01.txt
ファイル_02.txt
ファイル_03.txt
ファイル_04.txt
ファイル_05.txt
フォルダ_01
フォルダ_02

あとは、適宜テキストエディタなどで編集することで必要なファイル名一覧を取得することができます。

ファイル名一覧をコピーする方法(フォルダー名称もコピーする)

コピー対象としてフォルダー名称も合わせて取得したい場合は、「dir」コマンドに「/s」のオプションを指定して実行します。

dir c:\samples /b /s | clip

コピーした内容は、テキストエディタなどに貼り付けると以下のような情報が取得できます。

c:\samples\ファイル_01.txt
c:\samples\ファイル_02.txt
c:\samples\ファイル_03.txt
c:\samples\ファイル_04.txt
c:\samples\ファイル_05.txt
c:\samples\フォルダ_01
c:\samples\フォルダ_02

フォルダー名称も合わせてコピーできていることを確認できます。

ファイル名一覧をコピーする方法(並び順を指定する)

コピー対象として並び順を指定して取得したい場合は、「dir」コマンドに「/o」のオプションとソート方法を指定して実行します。

dir c:\samples /b /o:n | clip

コピーした内容は、テキストエディタなどに貼り付けると以下のような情報が取得できます。

ファイル_01.txt
ファイル_02.txt
ファイル_03.txt
ファイル_04.txt
ファイル_05.txt
フォルダ_01
フォルダ_02

指定したソート方法でコピーできていることを確認できます。また、指定可能なソート方法を以下に記載します。

  • n:名前順(アルファベット順)
  • s:サイズ順 (小さい方から)
  • e:拡張子順(アルファベット順)
  • d:日付順(古い方から)
  • g:グループ(ディレクトリから)

降順を指定する場合は、ソート方法に「-」をつけてください。
例として、名前順で降順を指定する場合は、「/o:-n」となります。

まとめ

フォルダー内のファイル名一覧をまとめてコピーする方法を紹介しました。手作業でコピーしている場合は、ぜひ活用してくみてください。