「あと少しで処理が完了するけど、起動したまま放置できず完了するまで見守らなければいけない」。このとき、一定時間後にシャットダウンができたら助かるというようなことはないでしょうか。
今回は、特別な専用ソフトウェアのインストールなどは必要とせず、Windows標準機能の「コマンドプロンプト(cmd.exe)」のみを使用して、シャットダウンする時間を設定する方法を紹介します。また、シャットダウンする時間を設定した後にキャンセルする方法も紹介していきます。
環境
検証に使用した実行環境を以下に記載します。
- Windows 7
- Windows 10
コマンドプロンプトを起動する
コマンドプロンプトを起動します。すでに起動方法がわかる場合は、ここは読み飛ばしても大丈夫です。
「Windowsボタン」 + 「R」を同時に押下する(または、タスクバーの「Windowsアイコン」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択する)。
起動できた場合は、以下のような「ファイル名を指定して実行」のダイアログが表示されていると思います。
「名前」のテキストボックスに「cmd.exe」を入力して、「OK」、または、キーボードの「Enter」を押下します。
起動できた場合は、以下のようなコマンドプロンプトの黒い画面が表示されます。見慣れない変な画面が表示されたなと感じることもありますが、怖がらずに進めていきましょう。
シャットダウンする時間の設定方法
起動したコマンドプロンプトの画面で以下を入力します。
shutdown.exe -s -t 3600
すぐにシャットダウンされることはなく、キャンセルすることもできます。試しに入力しても問題ありません。キャンセル方法については、このあとに説明をしていきます。
パラメータについての説明
パラメータについての説明を記載します。いろいろなパラメータを指定することができますが、使用しているパラメータのみの説明になります。
パラメータ | 説明 |
---|---|
-s | シャットダウンをするための設定になります。 再起動する場合は、「-r」を設定してください。 |
-t | 時間の設定になります。設定単位は「秒」になります。 「3600」を指定した場合は、「60分」となります。60分後にシャットダウンを開始する動作になります。 |
シャットダウンする時間の設定キャンセル方法
起動したコマンドプロンプトの画面で以下を入力します。
shutdown.exe -a
設定していたシャットダウンをキャンセルすることができます。実行されていない場合は、キャンセルできないことを示すメッセージが表示されます。
パラメータについての説明
パラメータについての説明を記載します。いろいろなパラメータを指定することができますが、使用しているパラメータのみの説明になります。
パラメータ | 説明 |
---|---|
-a | シャットダウンをキャンセルための設定になります。 |
まとめ
シャットダウンする時間の設定方法、設定キャンセルを方法を紹介しました。一定時間後にシャットダウンをしたい場合に活用してみてください。