今回は、「Windows」環境での「Node.js」のバージョンを切り替えて使用する方法を紹介していきます。「Node.js」のバージョンを切り替えるためのツールとして、「nvm-windows」をインストールして使用します。
ツールの詳細については、下記のサイトも確認してみてください。
検証環境
検証に使用した環境/ライブラリを次に記載します。
- Windows
- エディション:Windows 11 Home
- バージョン:21H2
- nvm-windows
- バージョン:1.1.9
「nvm-windows」をインストールする
「Node.js」のバージョンを切り替えて使用するためには、「nvm-windows」をインストールします。ダウンロードは、次のサイトから最新版の「nvm-setup.zip」を取得します。
ダウンロードしたら、ZIPファイルを展開して、「nvm-setup.exe」を実行します。表示されたウィザードの指示に従い、セットアップを進めることでインストールは完了となります。
インストール完了後は、コマンドプロンプトなどで次のコマンドを実行します。
【実行例】
$ nvm version
1.1.9
バージョン情報が表示されれば、インストール済みとなります。
バージョンが表示されない場合は、コマンドプロンプトなどを終了して、再度実行してみてください。
「Node.js」のインストール対象を取得する
「Node.js」のインストール対象を確認するためには、次のコマンドを実行します。
【実行例】
$nvm list available
| CURRENT | LTS | OLD STABLE | OLD UNSTABLE |
|--------------|--------------|--------------|--------------|
| 17.4.0 | 16.13.2 | 0.12.18 | 0.11.16 |
| 17.3.1 | 16.13.1 | 0.12.17 | 0.11.15 |
| 17.3.0 | 16.13.0 | 0.12.16 | 0.11.14 |
| 17.2.0 | 14.18.3 | 0.12.15 | 0.11.13 |
| 17.1.0 | 14.18.2 | 0.12.14 | 0.11.12 |
| 17.0.1 | 14.18.1 | 0.12.13 | 0.11.11 |
| 17.0.0 | 14.18.0 | 0.12.12 | 0.11.10 |
| 16.12.0 | 14.17.6 | 0.12.11 | 0.11.9 |
| 16.11.1 | 14.17.5 | 0.12.10 | 0.11.8 |
| 16.11.0 | 14.17.4 | 0.12.9 | 0.11.7 |
| 16.10.0 | 14.17.3 | 0.12.8 | 0.11.6 |
| 16.9.1 | 14.17.2 | 0.12.7 | 0.11.5 |
| 16.9.0 | 14.17.1 | 0.12.6 | 0.11.4 |
| 16.8.0 | 14.17.0 | 0.12.5 | 0.11.3 |
| 16.7.0 | 14.16.1 | 0.12.4 | 0.11.2 |
| 16.6.2 | 14.16.0 | 0.12.3 | 0.11.1 |
| 16.6.1 | 14.15.5 | 0.12.2 | 0.11.0 |
| 16.6.0 | 14.15.4 | 0.12.1 | 0.9.12 |
| 16.5.0 | 14.15.3 | 0.12.0 | 0.9.11 |
| 16.4.2 | 14.15.2 | 0.10.48 | 0.9.10 |
This is a partial list. For a complete list, visit https://nodejs.org/en/download/releases
使用する「Node.js」のバージョン指定がない場合は、「LTS」の最新バージョンをインストールするのが推奨されています。実行例では、「LTS」の最新バージョンは「16.13.2」になります。
表示されていないバージョンも指定することもできます。対象のバージョンを検索するためには、次のサイトを使用してみてください。
「Node.js」の対象バージョンをインストールする
インストールするためには、次のコマンドを実行します。
$nvm install <version>
「<version>」には、対象のバージョンを指定します。インストール対象で取得した、「LTS」の最新バージョンの「16.13.2」をインストールする場合は、次のコマンドを実行します。
【実行例】
$nvm install 16.13.2
Downloading node.js version 16.13.2 (64-bit)...
Extracting...
Complete
Installation complete. If you want to use this version, type
nvm use 16.13.2
「Node.js」のバージョンを切り替える
バージョンを切り替えるためには、次のコマンドを実行します。
【実行例】
$nvm use 16.13.2
Now using node v16.13.2 (64-bit)
コマンドを実行すると次のような表示がされることがあります。
【表示例】
exit status 5: Access is denied.
【表示例(文字化け)】
exit status 5: �A�N�Z�X�����ۂ����܂����B
表示例と同じようなメッセージが表示された場合は、コマンドプロンプトなどを「管理者として実行」してから、「nvm use」のコマンドを実行することで解決することができます。
バージョン切り替え後は、「Node.js」のバージョンの切り替えができているかの確認をするため、次のコマンドを実行します。
【実行例】
$node -v
v16.13.2
「Node.js」のインストール済みバージョンを確認する
インストール済みのバージョンを確認するためには、次のコマンドを実行します。
【実行例】
$nvm ls
* 16.13.2 (Currently using 64-bit executable)
インストール済みのバージョンの一覧で確認することができます。「Currently using...」と表示されているバージョンは、現在有効になっている「Node.js」になります。
まとめ
「Node.js」のバージョンを切り替えるための「nvm-windows」の使用方法を紹介しました。